諏訪湖祭湖上花火大会

夏を彩る花火大会

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夏になると、日本各地で花火大会が始まります。
世界中探しても、これだけ美しい花火を見ることができるのは日本の夏の特徴でしょう。
中でも、湖で行われる花火大会は、湖面に花火が写りこみ、とても美しく見えるのが特徴なのです。

そんな湖で行われる花火大会の中で、長野県の諏訪湖で行われるのが諏訪湖祭湖上花火大会になります。
毎年8月15日に行われる花火大会で、9月に上旬に予定されている全国新作花火大会と共に、諏訪湖を彩る花火になっているのです。

打ち上げ総数は4万発と日本で最大の花火大会となっています。
最大級といわれる隅田川花火大会や栃木県の足利花火大会が2万発ですので、いかにこの数が多いかわかるでしょう。

水深を上手く利用した諏訪湖祭湖上花火大会

驚くほど多くの数を打ち上げることになる諏訪湖祭湖上花火大会ですが、水深の浅い諏訪湖の地形を上手く利用しています。
古城に設置された発射台を岸から操作することもできますし、諏訪湖祭湖上花火大会の象徴ともいえる水上花火の仕掛けも作ることができるのです。

諏訪湖の湖中には、人工島である初島があります。
これは諏訪湖祭湖上花火大会のために作られたもので、10号玉を打ち上げるために存在するのです。

この10号玉は、尺玉とも呼ばれますが、最大級の花火の一つにあげられます。
直径は約30cmにもなるのです。
日本最大級の花火は、新潟の片貝まつりで使われている40号玉ですが、それだけ上空にあげなければなりません。
ですが、諏訪湖祭湖上花火大会では、号数以上に大きく見えるのは、湖面に美しく写るからなのです。

10号玉といっても、実際にはその広がり方は300mにもなり、東京タワーの高さ程度にもなるのですから、一般に使われる中では最大級であることは間違いないでしょう。

音響効果が花火を立体的に

諏訪湖祭湖上花火大会の楽しみ方には、もう一つの醍醐味である音があります。
山に囲まれ、すり鉢状になっている諏訪湖では、花火の音が周囲に反響し、大音量へと変わります。

音の余韻も残したまま、次々に響いていくのは、ほかの花火大会では見られない姿です。
これが花火の光を立体的な状態へと変化させるのですから、音響効果が及ぼす影響は絶大であるといえるでしょう。

それぞれカラーが異なる2部構成

花火大会としては、諏訪湖祭湖上花火大会は2部構成になっています。
1部は、花火師が競い合う仕様になっており、県内県外の花火師が参加して、早打ちとスターマインの2つを争うのです。
規定がいろいろと決まっている中、花火師の腕を見ることができるようになっています。

2部は、大規模なスターマインで構成されている諏訪湖祭湖上花火大会のメインイベントです。
特に水上スターマインは、とても大がかりで、発射台になっている初島まで利用している大がかりな形になっています。
最後を飾る大ナイアガラまで、驚くほどの数の花火を見ることになるでしょう。