野菜と健康の関係性

外食で済ませることの多い現代人

野菜サラダ
ファミリーレストランやファーストフード、居酒屋など、今やさまざまなものを手軽に食べられる時代。
たまには外食に行くのは良いかもしれませんが、自炊よりも外食が多いとなると食生活に偏りが出てきます。

外食自体が悪いことではありませんし、上手く利用すれば、自分の食生活をきちんと潤ったものにしてくれます。
現に、外食先でも野菜や魚をバランス良く摂っている人もいるからです。
しかし、栄養バランスを考えることなく、自分の好きなものを中心に摂取している人も。
外食する際には、健康面を意識したうえでメニューを選ぶのが大切です。

食生活が及ぼす影響

自分の好きなものを食べすぎたり、偏った食事内容が続いたりすると、食生活が乱れがちに。
栄養不足になると、免疫力が低下し体調を崩しやすくなります。また、体力も落ちてしまうため、活動的な状態を保てなくなるおそれも。

体を動かすことがおっくうになり、ちょっとしたことでも疲れを感じやすくなるかもしれません。以前よりも太りやすくなるなど、体型に影響が出てくるケースも考えられます。

体だけでなく脳がしっかり動かない場合もあります。脳はエネルギー源がないときちんと動いてくれません。
記憶力や集中力などが低下すると、思考力や判断力が鈍ってきてしまいます。
仕事をスムーズにこなすには、技術面のスキルは勿論のこと、栄養バランスの摂れた食事が大きくかかわっているのです。

また、偏った食事は生活習慣病を引き起こすおそれもあります。
食塩の摂りすぎは高血圧・脳卒中・胃がん、脂肪の摂りすぎは肥満・糖尿病・脂質異常症といった病気につながることも。
健康で元気な体を維持するためには、毎日食べるものをきちんと選択することが重要です。

野菜と健康の関係性

野菜が体に良いといわれる理由はいくつかあります。
一つめは「食物繊維が豊富」であることです。
食物繊維には水溶性・不溶性の2種類があり、水溶性の食物繊維は糖質の消化・吸収をおだやかにしてくれる働きがあります。一方不溶性は、腸のぜん動運動を活発にし、便の排出に貢献する働きがある食物繊維です。

便には生命活動を終えた腸内細菌が存在するため、外に排出させなければいけません。
便が長時間腸にとどまっていると、便に含まれる腸内細菌の成分は血液に入り込むおそれがあります。
便をスムーズに排出するためにも食物繊維は欠かせない栄養素です。

二つめは「体の仕組みを整えてくれる」からです。
健康的な体をつくるうえで重要な栄養素の一つとされる「酵素」は、人の呼吸や栄養吸収、排泄などすべての動きに関係しています。

酵素を多く含む野菜(大根・トマト・キャベツ・きゅうりなど)を摂取するのも重要ですが、その酵素をサポートしてくれるビタミンも欠かせません。
とはいえ、単体のビタミンを過剰に摂取するのではなく、ビタミンA・B・Cなどまんべんなく摂取することで、さまざまな働きが促されます。
野菜は幅広いビタミンを摂取するうえで、とっておきの食材なのです。