口呼吸していませんか

口呼吸とは、リスクが多い危険な呼吸方法

人間は本来、鼻で呼吸するのが自然な呼吸方法です。
口を開けて口呼吸すると、唇や喉が渇いてカサカサになってしまうでしょう。

私達の鼻は、ただ呼吸をするためだけの器官ではなく、たくさんの役割を持っています。
呼吸するべき「鼻」は、空気中を漂う細菌やウィルスなどが体内に侵入することを防ぐフィルターのような役割をしています。
鼻の中に生えている鼻毛や粘膜が、空中の異物をキャッチし体内環境を保護してくれているのです。
口の中にも粘膜はありますが、鼻の方が体内に有害な細菌やウィルスが侵入するリスクを低く抑えられます。

また鼻から空気を吸い込む際には、空気の温度が体温に近い35度から37度程度に調整された上で体内に入ります。
つまり、鼻はエアコンのような役割もしています。

口呼吸をすると、暑い空気や冷たい空気がそのまま体内に入ります。
冷たい空気がそのまま肺に入ると、肺の温度が低くなり免疫力が低下してしまいます。
しかし鼻から呼吸をすれば、入る空気は温められるので肺の免疫力を正常な状態に保つことができます。

口呼吸のデメリットとは?

口呼吸をすると、鼻呼吸で行われている細菌やウィルスをフィルターにかけて体内に侵入するのを防いだり、空気の温度を調整することもできません。
そのため、空気中の細菌やウィルスが体内に侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザのような感染症にかかりやすくなってしまいます。
また花粉が良く飛ぶ季節に口呼吸をしていると、花粉症にかかりやすくなります。

さらに、体内の免疫力が低下することによってさまざまな疾患を発症しやすくなってしまいます。
例えば、口呼吸をすると口の中が乾燥するために虫歯菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
また、肌全体が乾燥して肌トラブルを起こしやすくなってしまうこともあります。

鼻呼吸にするには

鼻がつまっていて呼吸するのが大変だから口呼吸を一時的にしているという場合には、鼻詰まりを解消することによって口呼吸も解消できるでしょう。
慢性的に鼻づまりが起こる人は、もしかしたら副鼻腔炎を患っていたりポリープができている可能性があります。
専門医に相談して、根本的な治療をする事が鼻呼吸を復活することにつながります。

鼻が詰まっているわけではないのに、普段の生活習慣や癖が原因で口呼吸になってしまう人はどのように鼻呼吸に戻したら良いのでしょうか。
方法は簡単で、普段から口を閉じることを意識しながら生活すれば良いのです。

口が閉じていれば口呼吸はできません。
そのため、普段から口呼吸をしている人は普段から口が開けっ放しの状態になっていると考えられます。
これからは意識して口を閉じていることで、口呼吸を改善できます。